2014年 4月 22日

国語辞書

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2014 018

入学式から半月ほど経ちました。だいぶ学校にも慣れていらしたころでしょうね。
先日、小学校低学年の女の子とレッスンをしていた時のこと・・気持ちをあらわす言葉を探していて、そうだ!辞書を一緒にひこうと思ったのです。
国語の辞書を出して!というと、きょとんとした顔。 どうやら辞書を使った事がないようです。そういえば、出張レッスンに行った先で何かを調べようとすると、出てくるのはiPadの類。 簡単に、目指す言葉にたどり着く事が出来る便利なツール。最新の情報もすぐに更新されているし、子供から高齢の方まで手軽で使いやすいのも事実です。

でも、やはり紙の辞書の良さも知ってほしい。
目指す単語にたどり着くまでページをめくる楽しさもぜひ知ってほしいのです。1年生にとっては、あいうえお順を考えるだけでも大変、一番上の文字が見つかったら、次は二番目、さらに三番目の文字を考え、やっと探している言葉にたどりつく・・。面倒かもしれませんが、その過程で出会う言葉たちも自然と目に入ってくるのです。
あった!と見つけた時、子供たちは実にいい顔をしています。そして、意味を知り、同意語同義語、反対語まで嬉しそうに見つけていきます。
たとえば「心」  辞書でひくと面白いですよ。わかっているようで、知らなかった言葉に巡り合えるかもしれません。

以前は入学祝の定番だった国語辞書。最近はあまり贈られないのでしょうか。
数ある種類の中から、好きなタイプを選ぶのも楽しいもの。同じ言葉でも表現の仕方が異なります。保護者の方と一緒によく使う単語を引いてみて下さい。分かりやすく表現されているか、簡略すぎないか、チェックしてみること。一番自分にすんなりと意味が伝わってくるものを選べば、お気に入りの辞書と出会う事が出来ると思います。

その女の子の次のレッスンの日には、真っ赤な辞書がちゃんと用意されていました。